EMIES 全日本電子楽器教育研究会 第6回 学生のための電子オルガンによる作品コンテスト

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第6回学生のための電子オルガンによる作品コンテスト結果発表!おめでとうございます!

優秀賞

衣奈 渚さん 闇の声 光の扉
村瀬 萌々香さん 未来時制

佳作

佐久間 志帆さん 人虎伝
〜「山月記」〜
竹田 早杜さん Charade
〜なぞとき〜
長谷部 光祐さん Discord
関本 美央さん
小出 菜月さん
SCARLET LADY

審査員コメント

向谷 実氏
優秀賞の候補に残った曲はどれも個性があり、優劣をつけるのが難しく、それ以外の曲も昨年よりも全体的なレベルが上がった感じがいたしました。
しかしながら、毎回思うことでもある強弱のつけすぎ、ストリングス系音色にみられるベターっと塗りつぶしてしまうような繊細さの欠如はかなり見受けられました。せっかく音の要素をふんだんに表現できる電子オルガンですので、あえて隙間を設けてみたり、一定の音量での演奏で音数による変化で強弱感を生み出したりといったあたりを注意していただければ、もっと良さが出てくる曲もあったのではと感じました。
参加された皆さん一人ひとりの頑張りには心より敬服いたします。
新垣 隆氏
ジャンル、スタイルの違い如何にかかわらず、応募作品のいずれもが“音の自由な呼吸”を持っている事に、まず驚きました。音楽が持つべき一番大切なものを皆さんは獲得しているという事で、新人の頃に見受けられる様な、型というものに囚われ過ぎて音そのものが痩せてしまう、あるいは「自分」というものにこだわり過ぎて逆に身動きがとれなくなってしまう、といった隘路を難なく脱している、あるいは最初から無縁である、という印象を強く持ちました。
採点の基準は「作曲」=コンポーズ(構成する)という観点(それはヨーロッパの、例えばモーツァルト、ベートーヴェン、ショパン等々・・・といった人たちの「音の思想」というものを引き継いだものです)から、そのアイディアの閃きにあふれたものを重視、と思いましたが、実際の採点は難しかった。
つまり最初に言いましたように、皆、プロとしての技量を十二分に持っていて甲乙など殆ど付けようがなく、何より音そのものが輝きに満ちていた。 それは点数の差異を付ける苦しみ(!)と同時に高揚体験であって、要するに私自身が元気になってしまった、という訳です。みんな、どうもありがとう!(笑)
最後に、各々の作品、演奏を皆さんが互いに聴ける機会があったらいいな、と思います。自分の培ったものは「どこ」から来ているのか。ジャンルと言う以上、やはり違いというものがあり、それを教える事は、空間、そして膨大な人間の歴史の広がりに目を向けるという事に必然的に繋がっていきます。
皆さんこれからの活躍に期待しています。(ただ新垣のような事だけは絶対にまねしない様、これだけは気をつけてください!)
高橋 宏樹氏
多くのジャンルの曲があり、また力作ぞろいでとても聴き応えがありました。皆さん作編曲された上で色々と苦労されたと思います。お疲れ様でした。
電子楽器はとても頼もしいツールですが、機能に頼りすぎると自動演奏のようになってしまったり、単調なリズムの繰り返しになってしまいます。
音色もただ重ねていくだけだと芯のないモヤッとした印象になりがちです。そういった特性をよく研究し今後もそれぞれのジャンルで個性を大切にし、音楽活動を楽しんでいってください。

優秀賞

作曲部門

衣奈 渚

衣奈 渚(くらしき作陽大学)

曲名:
闇の声 光の扉
受賞コメント:
この度はこのような素晴らしい賞をいただくことができて大変嬉しく思っております。
この曲は、闇と光のコントラストを楽しみながら作りました。不安定な心の闇の声に戦慄を感じるトーンで始まり、追い立てられる心情が激しいエネルギーとなり、一気に駆け巡ります。落ち着いた静けさの中にも不安を感じ、葛藤は続きますが、僅かに見える光に向かって、徐々に心が解けてゆき、光の扉が開きます。そこに広がる光は、輝かしく希望に溢れ、力強さと勇気をもたらします。
この経験と受賞を励みに、これから益々音楽に親しみ、音の色彩を楽しみながら、曲を作りたいです。
最後になりましたが、審査員の皆様、ご指導してくださった先生方、いつも支えてくれている家族に感謝申し上げます。ありがとうございました。

優秀賞

作曲部門

村瀬 萌々香

村瀬 萌々香(浜松学芸高等学校)

曲名:
未来時制
受賞コメント:
この度はこのような素晴らしい賞をいただくことができ、大変嬉しく思っております。
今回応募させていただいたオリジナル曲「未来時制」とは、未来の行為または状態を表現する動詞の時制のことを言います。私が高校3年の受験生となり、将来どんな方向へ歩んで行こうかと迷い、悩んだ時期がありました。志望していた大学の入試と、小さい頃からずっと目標にしてきたコンクールの日が重なってしまい、大学入試を諦めるということもありました。
曲のテーマには、「時」を刻むようなイメージで同音連打を入れ、時が穏やかに流れたり、又、時が迫ってくる緊張感を音に托しました。私の揺れ動く心境が表現できたらいいなと思い、この曲を作曲しました。
これからは音大へ進学し、演奏技術と創作力の更なる向上、そして様々なジャンルの音楽に出会い、感性を磨き、もっともっと進化して私の音楽を聴いてくださる方々を感動させられる演奏ができるよう、頑張っていきたいと思います。最後になりましたが、審査してくださった審査員の皆様、いつもご指導してくださっている大好きな恩師の先生方、支えてくださった全ての方々へこの場をお借りして心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。

佳作

作曲部門

佐久間 志帆

佐久間 志帆(滋賀大学)

曲名:
人虎伝 〜「山月記」〜
受賞コメント:
この度は、このような賞をいただくことができ、大変嬉しく思っております。
題名に含まれる「山月記」は中島敦の小説で、唐代、詩人となる望みに敗れ、自身の自尊心の為に虎になってしまった男・李徴が、自分の数奇な運命を友人の袁傪に語るという変身譚です。今回は、李徴が虎に変身する様、李徴の複雑な心理を曲にしました。
現在、私は教育現場における音楽の授業のあり方について大学で勉強しています。音楽の分野と文学や歴史、美術など他の分野を組み合わせた授業ができたら、こどもたちの様々な興味を引き出せるようになるのではないかと考えています。小説から曲を連想したこの曲をつくったことは、このような考えをもつきっかけになりました。この賞をいただけたことを励みに、勉強を重ね、考えを深めていきたいです。
最後になりましたが、この曲の完成まで色々なことを一緒に乗り越えてくださった先生、勉強の機会をあたえてくれた家族、私を応援してくださるすべての方に心から感謝申し上げます。

佳作

作曲部門

竹田 早杜

竹田 早杜(関西外国語大学)

曲名:

Charade 〜なぞとき〜

受賞コメント:
この度は、このような素晴らしい賞をいただき大変うれしく思っております。
私は小さい頃から、和音がかっこ良く、勢いのある現代曲が好きでした。この曲は、その想いを表現したくて作曲しました。和音やハーモニーで、テーマである「なぞとき」のあやしい感じが出せるようにと考えました。メロディーとオブリガードの掛け合いであったり、楽器同士の掛け合いにもこだわりました。進めていくうちに、ひとりで演奏表現するには難しいところもあり、どこを削るか、何を残すか悩んだ部分も多くありました。また、こうした現代曲的な曲でも、皆さんに楽しんでいただけるように、映画の場面展開のようにいろんなシーンを思い浮かべながら聴いていただきたく、音色選びで多彩さを意識しました。お聴きいただいた皆様の心の中に、なにかしらふぅっとした映像を残すことができれば、大変幸せです。
これからも、いろいろな経験を積み重ね、私らしく音楽と向き合っていきたいと思います。
最後になりましたが、いつも温かく支えてくださる先生方、家族、友人たち、すべての方に感謝を申し上げます。ありがとうございました。

佳作

作曲部門

長谷部 光祐

長谷部 光祐(昭和音楽大学)

曲名:

Discord

受賞コメント:
この度は、このような賞をいただくことができ、大変嬉しく思っております。
「Discord」は、日々の様々な葛藤や不調和を表現した曲です。音楽大学で学ばせていただく中では、ありがたいことに音楽に触れる時間がとても多いですが、だからこそ、上手くいかないことや噛み合わないこと、腑に落ちないことなど、様々な蟠りがあるように思います。そんな中でも、日々は過ぎていく、というようなイメージを表現しています。この曲は七拍子が基本になっていますが、奇数の拍子でありながら、自然に体に溶け込むような曲を目指しました。
今回の結果は、音楽を学ばせていただいた4年間の様々な「蟠り」、そして「葛藤」があったからこそ、いただけた賞ではないかと思います。改めてこれを励みに、多くの方を楽しませる作品を作れるよう、日々努力し、精進していければと思います。最後に、この曲を聴いてくださった皆様、日頃からお世話になっております先生方や友人、両親、全ての皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

佳作

編曲部門

関本 美央・小出 菜月

関本 美央・小出 菜月(国立音楽大学)

曲名:

Twinkle Twinkle Little Star

受賞コメント:
この度はこのような賞をいただくことができ、大変嬉しく思っております。
原曲の可愛らしいイメージからかけ離れ、私たちの好きな音色やリズムを使い、ポップでカッコイイをテーマにアレンジしました。メロディーの音列をあらゆる所に散りばめて使用している所がポイントです。2人で作り上げたので曲をまとめるのに苦労しましたが、曲ができあがったときにはたくさんの方に聴いてほしいという思いが強かったので、今回このような賞をいただけたことを本当に光栄に思います。
最後になりましたが、審査してくださった審査員の皆さま、ご指導してくださった先生、そして、この曲を聴いてくださった全ての皆さまにこの場をお借りして感謝を申し上げます。ありがとうございました。

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