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レポート

第16回 ワークショップ
【電子オルガン部会】

 電子オルガン部会主催の第16回ワークショップは、さる3月20日、東京ミュージック&メディアアーツ尚美(旧 東京コンセルヴァトアール尚美)との共催で開かれ、約2年半前から開始されたSEQ(尚美エレクトーンカルテット)の活動を通じて、電子オルガン奏者養成指導の方向性及び演奏活動について事例発表とパネルディスカッションが行われた。

日 時
3月20日(金) 16:00〜18:30
会 場
尚美学園バリオホール
主 催
全日本電子楽器教育研究会電子オルガン部会
東京ミュージック&メディアアーツ尚美
テーマ
“高等教育機関における電子オルガン奏者養成のあり方を考える”
〜SEQの活動を通して〜
第1部
事例発表
発表者/桑原 巖、西岡奈津子、佐藤みか、岡本こず絵
第2部
パネリスト/五味雅彦(指揮者、荒川区民交響楽団団長)
山田純彦(声楽家・指揮者、国立音楽大学教授)
桑原 巖(エレクトーン演奏家、SEQ指導者)
コーディネーター/阿方 俊(全日電研アドバイザー)
第3部
コンサート
1.チャイコフスキー“くるみ割り人形”より
 指揮:五味雅彦、電子オルガン:SEQ第4期生
2.グリーグ“ピアノ協奏曲”第1楽章
 指揮:桑原 巖 ピアノ:矢ノ倉真由美
 電子オルガン:SEQ第3期生
3.サン=サーンス“交響曲第3番”第4楽章
 指揮:五味雅彦 電子オルガン:SEQ第2期生
4.ビゼー“カルメン”より
 指揮:山田純彦 歌手:伴 真純 大間知 覚
 電子オルガン:SEQ第2期生 パーカッション:伊勢友一

 
 
ワークショップに先だって、尚美学園赤松憲樹学園長より挨拶があり、SEQ活動を開始した経緯とともに、(1)卒業後に音楽界で通用するよう学校外のコンサートを重視していること、(2)そのため、指揮者や声楽、他楽器との共演を中心にしていること、(3)スコアリーディング奏法を軸としたアンサンブル、というSEQの3つの方向性について述べられた。
 第1部の「事例発表」では、まずSEQの中心的指導者である桑原巖氏が、アンサンブルでなければ体得できない音楽的要素があるなど、電子オルガン奏者の養成にカルテットという形態が効果的である理由、指導の基本方針などを説明。続いて、岡本こず絵(4期生)、佐藤みか(3期生)、西岡奈津子(2期生)の3名より、これまでの活動経過と活動を通じて学んだ要素や感想などが、公演のVTRも交えながら発表された。
第2部のパネルディスカッションでは、桑原巖氏のほか、SEQの公演で指揮をつとめたことのある五味雅彦氏と山田純彦氏が加わり、練習やステージを通して見た電子オルガン奏者養成のあり方を討論。特に、スコアリーディング奏法とPAを使用しない公演形態(音像一致)については、その音楽的重要性と必要性がパネリスト各氏よりあらためて提示された。また、長期間の練習なしで本番ができるようにレパートリーを多くもってほしい(山田氏)、音楽以外にも地球的規模に立って様々なことに興味を持ち自分から発信できるようになってほしい(五味氏)、ひとつひとつの経験を積み重ねて音楽的視野を広げ、要求されるものを短時間で実現できる音楽力を身につけてほしい(桑原氏)など、実践に裏付けされた現実的な意見が説得力をもって語られた。
 第3部のコンサートは、ワークショップの締めくくりとして、今回のテーマを受けた様々な演奏形態のプログラムが組まれ、SEQ方式の奏者養成の有効性を再確認するものとなった。


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