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第20回 ワークショップ
【電子オルガン部会】
森松慶子(東邦音楽短期大学・国立音楽大学)

 日本音楽舞踊会議と電子オルガン部会の主催による“ワークショップ”が2夜連続で行われた。第1夜は同会議ピアノ部会が、第2夜は作曲部会が、それぞれ企画を練り、パネルディスカッション+コンサートという形で、電子オルガンと各部会関係者の音楽表現におけるエレクトーンの位置づけ等を言葉で語り、音で示した。

日 時 '98年7月31日(金) 19:00〜21:00
会 場 ヤマハエレクトーンシティ渋谷
主 催 日本音楽舞踊会議・ピアノ部会
全日本電子楽器教育研究会・電子オルガン部会
テーマ エレクトーン伴奏によるピアノ協奏曲のあり方を考える
〜日本音楽舞踊会議・ピアノ部会“協奏曲の夕べ”を通して〜
 


パネルディスカッション

あいさつ助川敏弥(作曲/環境音楽制作)
水木玲子(聖徳大学短期大学部教授/全日本電子楽器教育研究会実行委員)
パネリスト福田靖子(全日本ピアノ指導者協会専務理事)
五味雅彦(指揮/中学校社会科講師)
野口剛夫(指揮/音楽学)
西山淑子(作曲/東京ミュージック&尚美講師)
コーディネーター 阿方 俊(全日本電子楽器教育研究会アドバイザー)


ピアノ協奏曲の夕べ

1. W.A.モーツァルト ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467
  ピアノ:太田恵美子  指揮:野口剛夫
  エレクトーン:尚美エレクトーンカルテット
  (會田妙子、丹木寿代、三島香織、安田雪枝)
  パーカッション:沖 雄一
2. 西山淑子 “コンチェルト仕立ての……”
  〜エレクトーン伴奏によるはじめてのピアノコンチェルト〜
  ちょうちょ ぞうさん こぎつね
  わらべうたこんちぇると よろこびのうた
  ピアノ:金光典子  エレクトーン:西山淑子
3. G.ガーシュイン “ラプソディ・イン・ブルー”
  ピアノ:柳川葉子  指揮:五味雅彦
  エレクトーン:尚美エレクトーンカルテットより
  (西岡奈津子、斎藤 良、仁戸田恵美子)
  パーカッション:沖 雄一

 パネルディスカッションであいさつに立った助川氏は“本来、楽器というものは、時代の変転に即して、時代が要請する音楽表現の欲求に応えながら変貌していくはずであるのに、クラシックの世界では保守的というより寧ろ面倒くさい、という雰囲気がある。その点電子オルガンは、今なお発展途上の楽器であり、時代を映す数少ない楽器として興味深い。使う側も安易にオーケストラの代用と考えるのでなく、代理ピアノよりは表現力があるが、オケとは違うもの、という意識で臨むのがよいのでは”と語った。また、水木氏は“電子オルガンを外からご覧になる一般の方のご意見を広く伺える場に”と述べた。
 続いて4人のパネリストが、それぞれの電子オルガンとのかかわり合いを通しての意見を述べ合った。ピティナの活動に電子オルガンを導入したことのメリットが目下のところ最も大きく感じられる、という福田氏、自らも幼い頃から電子オルガンに親しんできた経験から、日頃のレッスンに自然な形で電子オルガンを有効活用している西山氏、一方、奏者や楽器に対してまだまだ注文のある五味氏、野口氏と、各氏とも具体的な体験に根ざした発言で、この分野における電子オルガンの今後のありかたを考える上でも有益であった。




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