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レ ポ ー ト

第24回 ワークショップ
【コンピュータ部会】

コンピュータ部会主催による第24回ワークショップは、教員養成系大学・小学校教員を中心に、出版・報道・メーカーなど多彩な顔触れによる約40名の参加を得て開催された。

日 時
3月28日(日) 13:30〜16:30
会 場
ヤマハエレクトーンシティ渋谷 メインスタジオ
主 催
全日本電子楽器教育研究会 コンピュータ部会
テーマ
“教育現場に望まれるソフト像とは?”

 
 

 まず、古山委員から、今回収集し評価した市販アプリケーションソフトの機能別分類項目(今回は独自の基準に基づき便宜上、シーケンサー・鑑賞・辞典・音楽史・音感育成・アレンジ/作曲・チューター・楽典/知識・カラオケ・学校用統合の計10項目に分類された)の説明の後、代表的なもの5例をピックアップして、実際に操作をしながらのデモンストレーションが行われた。なお、操作の様子は、コンピュータから液晶プロジェクターを経由して、大画面のスクリーンに投影され、ソフトの機能・特徴やその操作の様子がリアルタイムに映し出された。
 最初に紹介された「メイキング・ミュージック」(ボイジャーから発売)は、ロシア出身の作曲家Morton Subotnickのコンセプトにより開発された秀逸なソフトである。子ども向けのお絵書きソフトの代表的存在である「キッドピクス」の音楽版のようなもの、とのことだ。筆ツールで自由に線を描き、それらを直感的にわかりやすいアイコン(逆行・反転・複写などが可能)によって変更したものが音色や音の高低・長短に反映する。また、音階は長音階・短音階・五音音階などが用意されており、それらを自由に組み合わせることによって、チャンスミュージック的な作例ができあがる仕組みである。本格的なシーケンサーソフトを使っての創作活動の導入段階に使用すれば有効ではないだろうか。
 次に紹介された「四季」(オラシオンから発売)も、かなり以前からあるソフトで、同種のコンセプトによるシリーズが各種ある。これらは、ホームユースをターゲットにしたパソコンを購入するとバンドルされていたものだが、今でも充分「鑑賞」に堪えうる内容を有している。アニメーションも美しく楽しいが、オーディオ部は、妥協なく実際のオーケストラを使っての演奏がきちんと収録されているのが特徴だ。

 さて、「ACID」(Sonic Foundryから発売)は、これまで不可能であった音声データのピッチを換えることなく、MIDIデータのように自由に音のキーやテンポを変更して、音を総合的に管理できるソフトで、参加者の注目と関心を大いに集めた。使い方やアイデアによっては、教育用にも充分有効であろう。
 他方、これまでは文献に頼りがちであった楽典・音楽史・楽器の知識などのコンテンツがCD-ROMで供給されるようになり、映像と音の両面によって、理解が体系的かつ立体的に可能になってきていることも紹介された。「楽典」(音楽之友社)、「楽器の博物館」(教育芸術社)などが、その好例とのことである。
 さらには、最近出始めてきたDVD-ROMの紹介があり、DVDならではの「マルチアングル」機能によって特定のプレイヤーだけを選択したり、時代によって異なるプレイヤーを自由に組みあわせて自分好みのセッションをつくりあげるなどの例もあった。
 古山氏の解説によると、「マルチメディア系の音楽エデュテイメントソフトは、作り手のバランス感覚が要求される。さらにそれらを使用する教師の目的や指導計画がしっかりしていないと、映像によって受け手

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