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全日本電子楽器教育研究会ホーム : 「全日本電子楽器教育研究会 第42回ワークショップ」


レポート 【3回シリーズ】電子オルガンの歴史そして未来(1)
日 時 2008年11月15日(土) 開場 14:30 開演 15:00
会 場 聖徳大学2号館2201号室
講 師 岩井孝信(聖徳大学音楽学部教授)
ゲスト 桐野義文(電子オルガン奏者)

全日本電子楽器教育研究会(=全日電研)主催 第42回ワークショップが2008年11月15日、聖徳大学で開催された。 このワークショップは、2008年秋から2009年秋まで3回シリーズで行われる。
まずは楽器に焦点を当て、次にエレクトーン作品を見つめ、そしてデジタルキーボードとしてのエレクトーンを考えるという内容で「電子オルガンの歴史、そして未来」と題して企画された。
ワークショップの進行役である聖徳大学音楽学部教授、岩井孝信氏の論文「エレクトーン〜楽器の奏法と変遷〜」がテキストとされ、会場となった2201号室の前方には、STAGEAと共に今では目にするのも貴重となったD-1B、D-2B、D-90と、4台が一堂に並んだ。

はじめに「世界のオルガン」と題し、電子オルガンが誕生するまでの背景を見た。
代表的なプレイヤー、バディ・コール、ジョージ・ライト等の演奏(録音)を交えながら、岩井氏が解説。
1903年、アメリカのポーク・ジョーンズがオルガンの会社を設立する。
ウィリッツァーがそれを引き継ぎ、シアターオルガンを製作。パイプオルガンに電気処理をして打楽器を連動させたのが電子オルガンのルーツであるシアターオルガンである。
ダンスホールでの伴奏や劇場、映画でのBGMに重宝がられるが、そのうちパイプオルガンやシアターオルガンとは異なる、家庭でも手軽に安価で楽しめ、移動も叶うハモンドオルガンが1934年に生まれる。

1940年ごろからヤマハ株式会社(当時、日本楽器製造株式会社)が海外視察を経て、1952年に試作。
その後研究・改良を重ね、誕生したのがD-1(1951年)。エレクトーンと命名された。
トーンレバー方式、上鍵盤5音色、下鍵盤3音色、ペダル鍵盤2音色。エレクトーンの出現により、多くの演奏者・編曲者を育成。今日のゲストである桐野義文氏はまさにそのお1人である。

桐野氏は初期のプレイヤーとして世界各国を演奏旅行し、パイオニアとして活躍されただけではなく、多くの優秀な人材も育てられた。エレクトーンとの出会いはNHK教育テレビの科学番組で、鱸真次氏がBGMをエレクトーンで弾いている姿を見て刺激を受け、当時親交のあったヤマハ銀座店の村上輝久氏の勧めで、店頭演奏を始めるようになった。ある日、ノーネクタイの男性が様々な曲をリクエストし、それに応えて演奏したのだが、その後ヤマハから依頼があり、正式にプレイヤーと鳴る。リクエストをしていたノーネクタイ氏は故川上源一氏であった!
1960年当時のエレクトーン人気は相当なもので、遂には1966年テレビエレクトーン教室がスタート。
色々な番組でエレクトーンをBGMで使うようになる。何と富士山頂でエレクトーンの演奏を生放送する番組まで登場、人力、馬力で楽器を運び、山頂で風に吹き飛ばされないよう、スタッフが譜面を押さえている姿が写真に残されている。そういう話を聞くうちに、このワークショップのために探していたD-1Bを聖徳大学大学院2年生の高橋絵里香さんが演奏。曲目は「夕やけこやけ」。
当時のエレクトーンの代表的な機能…サスティン、ビブラート、マンドリン等の機能を取り入れた演奏であった。
次に登場したD-2Bは、エレクトーン史に残る名機。
回転スピーカーによるトレモロ、この楽器から採用されたシンギングビブラートなど説明。
ドンカマチック(外付けのリズムマシン)が出る前、ボタンパーカッションが大いに使われ、楽しまれていた。

再び桐野氏のエピソード、藤山一郎氏の伴奏を30数年務め、藤山氏亡き後を引き継いだ新沼健二氏が歌う「長崎の鐘」にもエレクトーンで伴奏していた時の話を聞く。 桐野氏のゲストタイムはSTAGEAの「浜辺の歌」で締めくくられた。

古い楽器を知り、新しい時代につなげていくことが、このワークショップの狙いである。
オルガンとしての楽器、そしてシアターオルガンの発展した音色という2つの面を持ったSTAGEAは、さらにリアルタイム性を伴った演奏でも追及していかなければならない。
最後に1977年、新技術「PASシステム」により登場したD-90で、岩井氏に「君住む街」を弾いてもらう。三段鍵盤は、途中で雰囲気を変えやすく、演奏にも余裕を持たせることが出来る。

ワークショップも終わりの時間が近づき、次回・来春はエレクトーンのオリジナル作品、編曲に焦点をあててお話し戴く菊地雅春先生と、デジタル性を含めて今後を語って頂く小川真澄氏が紹介された。

折しも、来年2009年はエレクトーンが誕生して50年。
この節目の年に意義ある企画として充実させたい。
エレクトーン50年の歴史の重みを再確認したことにより、エレクトーンの原点を見直す機会を得ることが出来た。
多くのパイオニアの努力を次の世代に繋げるためにも、今後のエレクトーンのあり方について、より多くの意見を集約すべきだと思う。

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