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全日本電子楽器教育研究会ホーム : 「全日本電子楽器教育研究会 第47回ワークショップ」


レポート EMIES 47th WORKSHOP
「即興の醍醐味・魅力・そして苦手克服のために」
日 時 2010年2月13日(土) 開場13:30 開会14:00(15:30終了予定)
会 場 ヤマハなんばセンター 8Fサロン
大阪市浪速区難波中1-13-17(地下鉄御堂筋線なんば駅5番出口より徒歩5分)
講 師 柏木玲子(相愛大学教授)
進 行 藤村亘(相愛大学講師)

第47回全日本電子楽器教育研究会ワークショップが2010年2月13日、ヤマハなんばセンターで100名余りの受講者をむかえ開かれた。
今回のテーマは"即興演奏"(即興の醍醐味・魅力・そして苦手克服のために)。
レッスンやグレード試験、コンクールなど、様々な場面で即興演奏を指導したり、試験官・審査員として聴いていらっしゃるお立場から、今回講師として柏木玲子先生(相愛大学教授)、進行役として藤村亘先生(相愛大学講師)をお迎えした。

"即興"と聞くだけで、難しいとか高度なイメージを持ちやすいが、本来は"どろんこ遊びの中から生まれるようなもの"と、相愛大学で柏木先生の前任であった沖浩一先生も仰っていたという。
柏木教授は沖先生の思いも引き継いで行きたいと語った。

早速モティーフ即興から考える。
実際に受講者にいくつかあるうちから課題を選んで弾いてもらう。
2Beat向きのSwingの課題を、受講者はそれにふさわしい演奏をした。
「ついでに和音もつけてみたら?」と柏木先生が提案。柏木先生も伴奏で一緒に演奏。
この受講者のようにモティーフに合う演奏をすることは、当たり前ではあるが最も大切な事である。
それにはモティーフの性格をよくつかみ、クラシックに向くのか、ポピュラーに向くのか、まずはモティーフからジャンルを感じ取れることが出来れば成功である。
どういうジャンルの音楽がふさわしいか理解できることは、即興する以前に「どれだけ音楽を聴いているのか」が決め手になる。

さらにもう1人、受講者にモティーフを弾いてもらい、和音も付けてもらったところ、調の判別にミスがあった。緊張のあまり調号の見落としをしてしまった。これもよくありがちなケースである。

まずは既存の名曲を弾いたり、聴いたりしてみる。おいしいコード進行を弾きこみ、徹底的に自分のものにして、いざという時に発動させる。引き出しが多ければ多いほど、備えになるはずである。

また、調に縛られない音列即興を紹介。進んでいく方向が自由なので、即興への取り組みの1つとして、楽しんでやってみることが出来る。まずは即興を楽しんでしまうことが先決。

そこまでで、陥ってはいけないパターンを挙げてみる。

1>モティーフの性格を無視しないこと。
…何が何でも自分があらかじめ用意してきたパターンの中に穴埋めするがごとく、モティーフを入れてしまう。これは不自然極まりない!

2>安易にハ長調に走らない。
…やさしい課題を選ぼう、と#♭の調号を避けても、ハ長調が簡単とは限らない。ハ長調の課題を甘く見ないことである。

3>止まらない
…一度弾き始めたら、どんな事が起ころうとも止まらない。止まるのは1つの癖である。自ら追い込んで、まるでテレビの生放送で弾いているが如くイメージして弾ききろう。

それでは、どうやったら即興が上達するであろうか?
即興につながる手立てはあるのか?

1>移調奏をする。
…どんなに得意なジャンルのモティーフが来ても、それが不得意な調のために手が出せない事ほど残念なことはない。どういう調が来てもよ
いように「Any Key O.K!」にしておく。実際にはバッハのインベンションを半音ずつ上げて全調で弾くとか、同様に簡単な民謡を題材に使うとか。
※柏木先生はその場でロシア民謡「カチューシャ」で例を示された。

2>様々なジャンルに挑戦。
…移調奏に関連して"調"から誘発される"音楽"を表現。例えばEmではGt.ソロがイメージしやすい。
(Gt.の弦の並びから構造上Emが得意)
また#系長調(AやD)では、弦楽器の音色を生かしやすい。
同じ課題でも移調しつつ、ジャンルも変え、それに応じてテンポも変化づける等、即興の練習に有効。

3>曲のサイズを思い浮かべながら弾く。
…速さ、ジャンルだけでなく、常に構成を意識して弾くことは大切。

4>楽譜を見ない。
…楽譜を見ないと不安、という状況から脱して、思い切って楽譜を見ないで弾く。
楽譜から音楽を入れるのではなく、楽譜を自分の頭の中〜目の奥にあると想像して、むしろ自分の中から楽譜を出していくようにしたい。

5>「琴線に触れる(ハッと目覚めるような)響き」をモノにする。
…コード進行や内声の動きで自分が好むもの、美しいと思うものなどは、永久保存版として使えるくらい自分のものにする。
聴き取れるものは書き取り、弾きまくる。聴き取れない場合も市販楽譜などでハッとする進行に出会ったら分析しておく。

6>他の人から学ぶ。
…小学生の生徒さんからも、コード進行の感覚的な使い方などアイディアをもらうことがあるが、これは若い世代がなじむ音楽を知るチャンス!と捉える。他の人のアレンジ、和音付けなどを聴くことはプラスになるのではないか。

7>頭の中でソルフェージュ。
…コード進行に合ったメロディ、オブリガート、カウンター、クリシェなど、頭の中で歌ってみて、ピッタリ合うものを指に落としていく。
「つい指が合わない音に行ってしまった…」というよくある事故を防ぐために「合う音を目指す!」という思考回路を育てよう。

8>様々な角度から課題を使う。
…A即興のモティーフを発展させて、B即興の模範例として使う方法。
自らの発想で創り、あとでB即興の続きと比べることも有効だ。
また形式として、[A]-[A']-[B]-[A"]だけではなく[A]-[A']-[B]-[C]という形式にも挑戦してみる。

9>"ひらめき"を膨らませよう。
…当たり前になっている事を少し変えて、冒険してみる。
「ボレロ」を例に取り上げると、メロディーは変えず、バス音を1音ずつ上げて、ドリアンモードで演奏してみるなど。
実際にその場で柏木先生と藤村先生が即興で演奏、掛け合いがあり、まさにライブでセッションを楽しんでいるようであった。

90分の講座は驚きと笑いの中であっという間に過ぎた。
講座を通して柏木先生は"あの曲を弾きたい"という「弾くことを切望する思いが大切」と熱く語られた。
藤村先生は「すばらしい即興演奏の背景にはその人がどれだけ楽曲を聞いたり弾いたりしてきたかの積み重ねが出る」と強調。即興はコンクールや試験対策のためだけではなく、本来の音楽と戯れる「遊び心」を失わずに日々精進すれば、決して恐くはない。即興の醍醐味を味わって欲しい、と思う。

さらに一歩突っ込んだ次回のワークショップを、乞うご期待。

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